コンタクトレンズは装着しているうちに、タンパク質、脂肪、カルシウムなどの涙液分泌や化粧品などの汚れがレンズに付着してしまいがちです。 これらの汚れをそのままにしておくと、「かすみやくもりで見えにくくなる」「装着感が悪くなる」「眼障害をおこす」などの原因となってしまいます。
ここでは、それぞれのレンズに適したケア方法をご紹介します。
ハードレンズの場合
つけおき洗浄
酵素の力によって、汚れを落とします。洗浄・保存液と酵素液を組み合わせて使用するタイプと洗浄・保存・タンパク除去が1本でできるワンボトルタイプがあります。
こすり洗い洗浄
洗浄液と指による物理的な力によって汚れを落とします。研磨剤を配合しているタイプと配合していないタイプがあります。洗浄効果としては最も効果的です。
ソフトレンズの場合
ソフトレンズは汚れ以外に、レンズの性質上、雑菌やカビなどが繁殖する可能性があります。そのため、洗浄・消毒ケアを行う必要があります。
過酸化水素タイプ
過酸化水素の力によって洗浄・消毒を行うため、熱によるレンズの劣化がありません。また、高い消毒効果が期待できます。手荒れなどが気になる方、レンズを破損させやすい方にお勧めです。
MPS(マルチパーパスソリューション)
レンズの洗浄・消毒・保存が1本で簡単に行えます。
こすり洗いにより洗浄と除菌を行い、レンズ保存中に残存した雑菌を消毒します。
(洗浄)
レンズを瞳からはずし手のひらに載せ、洗浄液をつけてレンズの両面を各々20から30回指で軽くこすりながら洗います。
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(すすぎ)
洗ったレンズの両面を洗浄液でよくすすぎます。こすり洗いとすすぎは必ず正しく行ってください。汚れや細菌等を除去します。
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(消毒・保存)
専用ケースに洗浄剤を満たし、その中にレンズを完全に浸し、ケースのふたをしっかり閉めます。そのまま4時間以上放置して消毒は完了です。レンズは、すすがずにそのまま装用できます。